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クラゲが解いた生命の謎 発毛剤や「あの薬」開発にも貢献 (1/3ページ)

2015.7.2 14:00

紫外線の刺激で光るオワンクラゲ=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)

紫外線の刺激で光るオワンクラゲ=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)【拡大】

  • 神秘的な色が美しいブラックシーネットル=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • ミズクラゲ。日本近海で最も普通に観察できるクラゲだが、デリケートで飼育は難しい=2010年10月14日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • ミズクラゲの仲間のラビアータ=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • ビゼンクラゲ。「アカクラゲ」の名前で販売されており、中華料理では高級食材とされる=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • ユウレイクラゲ。触手に強い毒があり、刺されるとみみず腫れになる=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • クラゲが光りロマンチックなクラゲ大水槽=2015年4月30日、山形県鶴岡市の加茂水族館(唐木英明さん撮影)
  • 東京大学名誉教授、唐木英明さん=2015年3月3日(田中幸美撮影)

 クラゲの水族館として有名な加茂水族館(山形県鶴岡市)では、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩(おさむ)博士(86)の研究で知られるオワンクラゲが光を放つ姿を見ることができる。

 オワンクラゲは刺激すると光るのだが、どんな物質が光を出すのか分かっていなかった。下村博士は家族総出でオワンクラゲを捕まえに出かけ、100万匹ものクラゲから光る物質を抽出、それがタンパク質であることを1962年に発見した。

 この研究が元になり、カルシウムと結合すると光を出す新たな物質が85年に発見された。これを細胞に入れて光を測定すると、カルシウムの増減と細胞の働きを同時に知ることができる。カルシウムを研究していた筆者は、世界に先駆けてこの物質を使い、多くの発見ができた。つまり、筆者の研究は、遡(さかのぼ)れば下村博士のオワンクラゲの研究あってこそなのだ。

発毛剤や「あの薬」開発にも貢献

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