7月2日、職員1000人以上の削減計画が発表された英国放送協会(BBC)の本社から出入りする人々。リストラはさらに続くと予測されており、職員の不安は募るばかりだ=2015年、英国・首都ロンドン(ロイター)【拡大】
英国ではテレビを購入する時に強制的にBBCのライセンス料の支払い手続きが取られるため、収納率はほぼ100%を誇っている。現在、英国の家庭では、テレビ1台につき年間145.5ポンド(約2万8000円)のライセンス料を支払うことが義務づけられ、この額は過去7年間据え置かれている。無許可受信者には最高1000ポンド(約19万円)の罰金が科されるが、テレビを廃棄したり持っていない人には、ライセンス料の支払い義務は生じない。
ホール会長は職員らに「われわれを取り巻く環境は厳しさを増している。今回の選択は苦渋の決断であるが、テレビの保有者が確実に減り続けている以上、やむを得ない措置だ」と訴えた。今回の人員削減は管理職などが対象で、経費節減効果は年5000万ポンド(約96億円)にとどまるため、今後さらなるリストラは必至とされる。
若者はネット経由で
英通信当局によると、現在、英国で番組をテレビでリアルタイムで見ている成人人口は69%だが、16~24歳の若年層では50%にとどまり、若い人ほどテレビを持たず、番組を放送時ではなく後からインターネット経由で視聴する傾向が強い。BBCのジェームズ・ハーディング報道局長(45)は「この傾向は年々強まり、2025年までにはネット派が主流になるだろう。インターネットは偉大な放送局のビジネスモデルを崩壊させようとしている」と話している。