ホワイトハウスで貿易促進権限(TPA)法案に署名するバラク・オバマ米大統領(中央)。得意げな表情が「3連勝」の喜びを如実に物語っている=2015年6月29日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
今回の2つの最高裁判決はいずれも9人の判事のうち5人が賛成し、4人が反対するという僅差の判断だった。またTPA法成立も迷走を重ねた2カ月間の審議の間には何度も実現が危ぶまれただけに、米メディアも「オバマ氏就任後として最高の1週間になった」と驚きを隠せない。また米国経済は失業率が7年2カ月ぶりの低水準にあたる5.3%まで下がるなど、堅調な拡大を続けており、「支持率上昇の本当の要因は経済の好調さ」(CNN)とも言われるほどだ。
政治専門紙ポリティコによると、オバマ氏は側近らに対して、自らを冷戦終結や経済成長の実現で評価されるロナルド・レーガン大統領(1911~2004年)になぞらえ、「レーガン政権の次が(同じ共和党の)ブッシュ政権だったように、次の政権に引き渡す基盤を確実に作らなければならない」と述べた。自らの実績を誇るとともに、16年の大統領選挙での民主党の勝利につなげることに意欲を示したかたちだ。
1期目のオバマ政権で上級顧問を務めたデビッド・アクセルロッド氏(60)はポリティコに対して「オバマ氏だって人の子。何年も成果を出そうと努力をした末の結果だけに喜びもひとしおなのだろう」と話している。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)