サッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会決勝で「なでしこジャパン」は5日、2-5で米国に敗れ、連覇はならなかった。スイスとの1次リーグ初戦で足首を骨折した安藤もベンチに入って声援を送り、ファンは競技場や日本国内の各地で勝利を願った。
米国の怒濤(どとう)の攻撃で0-4と劣勢に立たされた日本に勇気をもたらす大儀見の一撃だった。前半27分、川澄からパスを受けると巧みに反転して左足を振った。「個人としては、やっと結果に結びつけられた」と自身最初のチャンスで左隅に意地のゴールを突き刺す。それでも、完敗に「チームを勝利に導けなかったという部分で、足りないものがたくさんあった」と強く唇をかんだ。
期待に応えられず、優勝しても悔しさが残った4年前の挽回を期していた。「自分を変えたいと思って、必死にこの4年間やってきた」と海外で実績を積み、不動のエースの座に就いた。