日本にとっては魔の16分間だった。開始3分、ラピノーの意表を突いた低い右CKに走り込んで先制。2分後のFKでもDFの間に走り込んで追加点を入れた。3-0の16分にはハーフウエーライン付近から思い切ったロングシュート。序盤で4-0と畳みかけた。
この日も中盤がすさまじい強さを発揮した。パスワークでも空中戦でも上回り、球際で当たり勝って日本に得意の短いパスをつながせなかった。大量リードして時間を消化するようになってからは下がり気味の布陣となって失点したが、守護神のGKソロを中心に余裕を持って逃げ切った。
攻守両面に充実し、一体感もあり、チームの完成度は高い。エリス監督が「決勝ではベストゲームができるでしょう」と語っていた通り、最後に米国の強さを存分に示した。日本に前回大会の雪辱を果たし「女子サッカー王国」の復権を高らかに告げた。(共同/SANKEI EXPRESS)