「僕は何と言っても俳優デビューが『ごくせん』ですから。教師役といえば、『ごくせん』に登場する先生たちはばっちり印象に残っていますよ」と語る、俳優の高良(こうら)健吾さん=2015年6月7日、東京都港区(宮川浩和撮影)【拡大】
ある時期、「瞬間的に」教師になってみたいと考えたこともあるという高良が理想とする教師像は? 水を向けると、一人前の人間としてきちんと扱ってほしい-と渇望していた高校時代の激しい思いがふと顔をのぞかせた。「『いつでも先生でいてほしい』ということですね。僕が高校2年と3年のときの担任は、僕に対してきちんと一人の人間として接してくれました。クラス全員に対してもそうでした。よく『生徒と目線を合わせるのが大事』という言い方を耳にしますが、その先生は僕たちに心も合わせてくれていたんです。それが理想ですね。もちろん生徒たちに対して厳しさも必要です。まだ高校生ぐらいの年齢では、叱ってやることが絶対に必要ですからね」(文:高橋天地(たかくに)/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS)
■こうら・けんご 1987年11月12日、熊本市生まれ。2005年「ごくせん」で俳優デビューし、翌06年「ハリヨの夏」で映画デビュー。主な主演映画は、13年「横道世之介」「千年の愉楽」、15年「悼む人」。テレビドラマでは、放映中のNHK大河「花燃ゆ」(高杉晋作役)など。11年には舞台「時計じかけのオレンジ」に出演した。