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年を取るのは人だけではない 「思い出は満たされないまま」著者 乾緑郎さん (3/4ページ)

2015.7.7 15:00

変幻自在の作風をみせる乾緑郎(いぬい・ろくろう)さん。「違うジャンルの小説を書くといい切り替えになる。根本的に自分が楽しくないと、書けませんよね」=2015年5月12日(塩塚夢撮影)

変幻自在の作風をみせる乾緑郎(いぬい・ろくろう)さん。「違うジャンルの小説を書くといい切り替えになる。根本的に自分が楽しくないと、書けませんよね」=2015年5月12日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「思い出は満たされないまま」(乾緑郎著/集英社、1500円+税、提供写真)

 昔と違う終末観

 登場人物の多くは、後悔を抱えていたり、人生の終焉(しゅうえん)にさしかかったりした男女たち。子供や10代の少年少女を主人公にした話もあるが、作品全体を通じて覆うのは、黄昏のような終末観だ。「前半、死のにおいがする話が多くなってしまったので、子供を主人公にした話を投入したのですが(笑)。終末観はいつの時代もあるけれど、昔と今では違う。昔はいつか誰かが核爆弾のスイッチを押して、一気に全滅するような、ある意味あっけらかんとしたイメージ。でも今は、まるで預金通帳の残高が減っていくように、ゆるやかに終わっていく感じですよね」

 作品には、隠れた“登場人物”が。ロバート・A・ハインライン『宇宙の孤児』、チャールズ・ブコウスキー『町でいちばんの美女』…。お気に入りの本を、そっと物語にしのばせた。「あんまり他の作品ではこういうことをしないのですが…。今回は『好きなものを書こう』と決めていたので、無邪気に入れることができた。小説好きな人に、ニヤリとしてもらえればうれしいですね」

甘くてほろ苦い、思い出味の“カレー”

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