日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=2015年、千葉県内(財満朝則撮影)【拡大】
私たちしか救えない
この世に生を受けて存在している私たち。遡(さかのぼ)れば数えきれないほどたくさんのご先祖様を持っています。その中には善人もいれば悪人もあり、成仏した人もいれば、三悪道に堕(お)ち苦しんでいる人もたくさんいます。日蓮聖人は「亡くなった人たちを回向供養せずに、その方々はいつになったら救われるのか。父母、祖父母、代々から続く財産を譲られながら『死んだ者には関係ない』と供養もせずにいれば、その霊たちは悪霊となり子々孫々にわたり祟(たた)りをなすであろうと経文に書かれている」と仰せになり、先祖供養の大切さを教えられています。
今月、または来月行われるお盆は、救われずに苦しんでいるご先祖様に対して回向供養を捧(ささ)げるものです。霊界は受け身の世界なので、ご先祖様を救えるのは生きている私たちが回向供養してあげることしか方法がありません。私たちが今こうして生を受けられたのはご先祖様の存在があってこそ。感謝の心でお盆をお迎えいたしましょう。