男子シングルスで準決勝進出を決めた錦織圭(にしこり・けい)=2015年8月7日、米国・首都ワシントン(AP)【拡大】
テニスのシティ・オープンは7日、米ワシントンで行われ、男子シングルス準々決勝で世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(にしこり・けい、日清食品)は世界62位のサミュエル・グロート(オーストラリア)を6-4、6-4で下し、ベスト4に進出した。
錦織が技ありのリターンで、世界最速のサーブ記録を持つグロートを攻略した。大会初の4強進出を果たし「風もあって簡単ではなかったが、2セットで勝ててよかった」と満足そうだった。
第1セットの第7ゲームで、強烈なサーブからネットに詰めてくる相手の足元にリターンを決めた。
「相手のセカンドサーブをしっかり攻められた。(タイミングをずらす)遅いリターンも効いていた」と錦織。ボレーミスを何度も誘い、ブレークに成功した。
逆に第2セットの第5ゲームでは頭上を狙い、山なりのロブを2発連続で決めてブレーク。時速235キロ以上のサーブでエースを奪われた場面もあり「受けた中では一番速いかもしれない」と驚いたが、相手の動きを見極める戦術眼と正確なプレーが光った。自身のサービスゲームは全てキープし、隙を見せずに押し切った。
準決勝は昨年の全米オープン決勝で屈したチリッチと約1年ぶりの再戦となる。錦織は「面白い試合になる。リベンジしたい」と宣言した。(共同/SANKEI EXPRESS)