正直に言うと気恥ずかしかったのは、最初の5分だけだった。周りの老若男女が腹の底から声を出し、楽しそうに跳び踊るのを見て、自分もそこに溶けていきたいと思った。ハネトとはよくいったもので、文字通り跳ねる動きを続けていると、どうしようもなく汗が出る。祭の前に飲んだビールも日本酒も、すぐに汗で流れてしまう。そして、菊池さんがアキレス腱の心配をするわけだ。これはかなり足腰にくる。だが、自身が踊るたびに衣装についている小さな鈴がシャンシャン鳴り響き、涼やかさと心地よさも与えてくれるのだ。この小さな鈴はラッキーチャームとしても知られているらしく、踊りの合間に沿道から「鈴ちょーだーい!」と子供が大声をあげている。ひとつとって沿道の少年に投げたら、未来の名外野手(?)は綺麗にジャンプして捕ってくれた。
6日間に込められた熱情
跳ね続け、足はすぐにパンパンに。拡声器で掛け声をかける男や女の声はかれかかっている。けれど祭は続く。なぜなら、それは気持ちよいからだ。見たことはないけれど、脳内でエンドルフィンが分泌されているに違いない。大きなポリバケツに入った水を柄杓で汲み、みなで回し飲む。こんなうまい水は味わったことがないぞ。