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跳ねた青森の夏 幅允孝 (5/5ページ)

2015.8.9 11:20

いよいよ祭がはじまる。熱気が四方八方から伝わる=2015年8月4日(幅允孝さん撮影)

いよいよ祭がはじまる。熱気が四方八方から伝わる=2015年8月4日(幅允孝さん撮影)【拡大】

  • 内側と外側、その両方からねぶたの全体を露にする。「ねぶた祭“ねぶたバカ”たちの祭典」(河合清子著/角川oneテーマ21、802円、提供写真)
  • 全国各地の年中行事から日本人の生活の来歴を記した名著。「年中行事覚書」(柳田國男著/講談社学術文庫、972円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 この熱気は、青森の街に暮らす人々の矜持になっているのだと思った。冬の気候も、人口減少も、地方経済の問題も厳しいけれど、この6日間の熱情があればきっと生きていける。それだけのエネルギーがこの祭には渦巻いている。そして、9時に祭が終わった直後の余韻と爽快感といったら、言葉には置き換えられない類のものだった。

 青森は夏の始まりが遅く、終わるのが早い。帰り道、新青森駅まで乗せてくれたタクシー運転手は、「ねぶたが終わったら、もう夏も終わりだと寂しくなっちゃうんです」と話してくれた。「若い時みたいに毎日踊りはしないけど、結局祭の囃子を聴くと今でも体が動いてしまう」とドライバーはいう。「僕は今日からが、本番。今年も死ぬ気で跳ねてきますよ」という彼の顔は、心なしかもう紅潮していた。もう業務も終わらせて、跳ねにいっちゃってください!(ブックディレクター 幅允孝/SANKEI EXPRESS

 ■はば・よしたか BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。近著に『本なんて読まなくたっていいのだけれど、』(晶文社)。

「ねぶた祭 “ねぶたバカ”たちの祭典」(河合清子著/角川oneテーマ21、802円)

「年中行事覚書」(柳田國男著/講談社学術文庫、972円)

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