南シナ海スプラトリー諸島のミスチーフ礁周辺で人工島の造成を進める中国の浚渫船。米海軍が哨戒機から撮影し、2015年5月21日に公表した(ロイター)【拡大】
青空の確保は、人民の健康や地球温暖化を気遣ったわけではなく、共産党と国家の威信を確保せんとする野望にすぎぬ。とまれ、一時的にせよ青空の確保は、人民の健康や地球温暖化に多少は資する。ところが南シナ海で中国は、地球破壊と引き換えに共産党と国家の威信高揚を謀っている。
埋め立て資材「現地調達」
中国は南シナ海の領有権係争海域で、7カ所の岩礁・環礁を埋め立て軍事基地を造成している。しかし、浚渫は7カ所だけでなく、広大な海域で実施された。埋め立て資材の相当量を建設予定地近海で「現地調達」したのだ。
カッターレスポンプ浚渫船を多数投入し、土砂吸入管を海底に設置。海中・海底の珊瑚を噴射ジェット水で粉々にし、吸入管で土砂はもちろん、珊瑚に付着する生物や海草・海藻もろとも吸い上げた。