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【野口裕之の軍事情勢】中国がナチスの自然保護法を学ぶ恐ろしさ 今や全人類の敵? (5/6ページ)

2015.8.10 06:00

南シナ海スプラトリー諸島のミスチーフ礁周辺で人工島の造成を進める中国の浚渫船。米海軍が哨戒機から撮影し、2015年5月21日に公表した(ロイター)

南シナ海スプラトリー諸島のミスチーフ礁周辺で人工島の造成を進める中国の浚渫船。米海軍が哨戒機から撮影し、2015年5月21日に公表した(ロイター)【拡大】

 ナチスは、民族の健全な精神的性格形成は、森林など環境が決定すると考えた。若木伐採を禁止、木材生産用の私有林を保護すべく《帝国森林荒廃防止法》を制定。《帝国自然保護法》では▽種の保存▽天然記念物▽景観などを保護対象とした。監督・助言機関が設けられ、特定地域だけではなく、国土全域の秩序だった保護を構想した点で国内外の高い評価を受けた。

 中国が学ぶ範囲はこの程度に留めてほしい。ナチスの自然保護政策の「裏」の顔を学ぶと、世界が厄災に遭う。ナチスの自然保護政策には、極めて政治的で狂信的な野心も埋め込まれているためだ。

 ナチスは《森林の種に関する法律》に基づき、木を遺伝的価値の高低で区別し、価値の高い木で構成される森林の維持・管理や品種改良を行い、価値の低い木や林の除去を目指した。

 人種差別・民族浄化の腐臭がするし、帝国自然保護法にしても立法は積極的だったが、実運用に当たっては軍備増強や道路建設などを優先。自然保護関連法整備は、国民に対する人気取りの道具としての役割を担った。

中国がまだ完全なナチスに成り切れない分…

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