中国がまだ完全なナチスに成り切れない分、日本など近隣諸国は助かっている。だが、同じ全体主義体制で、凶暴性と国家ぐるみのウソつきという共通性において、ナチを師として仰ぐことに抵抗感があろうはずもない。野暮ったく、不潔感が漂う中国が、ナチスの有する常軌を逸した「潔癖性」に目覚め、「悪魔のモラル・常識・センス」を完璧に身に着けたとき、東洋にナチスが誕生する。
朝日新聞の編集委員はツイッターで、安倍晋三首相(60)とナチスをダブらせ、左翼野党は国会で、安倍政権が進める安全保障関連法案を「戦争法案」だと連呼する。そうした中、中国は7月、自由な言動を取り締まり、戦力の確保・集中→戦争完遂に備えた戦争法《国家安全法》を施行した。
警戒の矛先が狂っている。(政治部編集委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)