テニスのシティ・オープンは8日、米ワシントンで行われ、男子シングルス準決勝で世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(日清食品)は世界8位の第3シード、マリン・チリッチ(クロアチア)に3-6、6-1、6-4で逆転勝ちし、この大会初の決勝に進んだ。
9日(日本時間10日)の決勝では今季3勝目、通算10勝目を懸けて世界18位の第8シード、ジョン・イスナー(米国)と対戦。
決勝で敗れた昨年の全米オープン以来となる再戦を錦織が逆転で制した。2時間2分の熱戦の末、全米の覇者、チリッチを破り「タフな3セットだった。再戦のことは考えず、自分のプレーに集中できた」と喜んだ。
第1セットを落としたものの、第2セットからは本来の攻めのストロークを展開し、流れを取り戻した。第3セットは出だしでブレークに成功。第8ゲームをキープできずに4-4とされたが、直後の相手サーブの第9ゲームをものにした。15-0から3ポイント連取でブレークのチャンスをつかむと、序盤に苦しめられたスライスサーブを攻略し、フォアの深いリターンを決めた。