子供たちは、教育を通して生きる力を身に付け、前を向いて歩いていく強さを持っている。しかし、このように支援を受けられる子供たちは、冒頭の5950万人のほんの一握りにすぎない。紛争は、何の関係もない可能性に満ちた子供たちから、教育を受ける権利を奪い、人生にも破滅的な影響を与える。それを、絶対に忘れてはならない。
戦後70年を迎える日本。駐在の任を終え、平和な東京の生活に慣れ始めている中、自分の目で見て肌で感じてきたことを風化させず伝えていくことが、私の大きな責務だと思っている。
「何もかもはできなくとも何かはきっとできる」と信じ、子供たちの未来のために、支援を届け続けたい。(文:ワールド・ビジョン・ジャパン 村松良介/撮影:ワールド・ビジョン・ジャパン/SANKEI EXPRESS)