祭りに出合うまでは、「日本人は灰色の鉄筋コンクリートで固められた職場で仕事ばかりしている退屈な国」という印象を持っていた。それが、祭りを見て「日本は面白い!」と一変してしまったのだ。日頃は真面目で、もの静かで、少し厳格なサラリーマンが、朝から焼酎やビール片手に満面の笑顔をみせる豪快な「お祭り男」にガラリと変わる。大声を上げたり、踊ったり、明るく騒いだりしながら地域の人々との交流を楽しむ。その変貌ぶりが面白くて仕方ない。
≪自然に対する愛情の表れ≫
「日本人と英国人は似ている」。よく指摘されることだが、祭りを取材するとその事実を改めて認識させられる。いずれも日頃は礼儀正しく、規則正しく、自制心が強いことで有名だが、祭りなど特別な日は急変。仕事一途の真面目なサラリーマンが野性的になり、羽目を外してクレイジーになる。英国にも、「チーズ転がし競争祭り」といった農耕文化を根源にした面白い祭りがある。そこでは英国人もクレイジーになってビールを片手に羽目を外して楽しむ。