東京にはいろいろな街がある。なかでも、新宿は被写体として飽きることがない。無尽蔵の魅力がある。
この街の玄関口である新宿駅の1日当たり乗降客数は世界最大の約350万人を誇る。歌舞伎町には、昼夜を問わず多数の人が行き交い活気に満ちあふれている。超近代高層ビル、都庁、風俗街、ゴールデン街、幼稚園、小学校、神社仏閣、サラリーマン、OL、学生、家族連れ…。ありとあらゆる建物、文化、人を抱きかかえている。その多様性に圧倒されるばかりだ。24時間365日、この街では何かが起き、変化している。新しい発見そして変化を捉えたくて、週に1度はカメラを片手にふらっと新宿の“ストリート”を歩く。
わずか数十メートルを隔てただけで突然、風景や道を歩く人の様相、時間の流れがガラリと変わったりする。予測もしていない突然の変化に驚く。新宿には人目に付かないような細いストリートが無数にある。なかには歴史の匂いがぷーんと漂うような道も。パリなどでは一つ一つの道に「ストリートネーム」が付けられているが、新宿では隠れた細いストリートが多すぎて、すべてに名前を付けることなどできないと理解できる。