先日、高島屋の東側裏にある小さな路地を発見。どんどんと引き込まれるように中に入っていくと、木造の古い民宿、オシャレなアンティーク風のホテル、江戸時代からの墓地が現れ、それまでの喧噪(けんそう)が消え、静寂が広がっていた。別次元の世界に瞬間移動したような錯覚を覚えた。過去と未来が交差している-。そんな瞬間に出合える。
ある日は、東新宿と新大久保の間にある細い道を歩いていると、カフェやブティックなどの小さな店舗が並ぶ場所があった。皆が肩を寄せ合い、助け合いながら、競争相手ではなく共同体のように商売をしていた。まるで“ビレッジ”のように。新宿の真ん中で村を見つけた。
≪薄れゆく歌舞伎町の「色」≫
新宿は色彩豊かな街だが、今回はあえて、「モノクロ」で撮った。カラーだと景色に目がいってしまうが、モノクロだと、人物に焦点が絞られる。
写真に写っているのは、日常の一部から切り取った普通の人たちだ。写真を見ていると、どんな人たちなのだろう、どんな感情やストーリーがあるのだろうと、想像が広がっていく。