《この古都鎌倉では、一木一草が歴史を語り、時代の情念が身に迫る思いがします》
鎌倉の竹の庭…。約2000本の孟宗竹(もうそうちく)が天を突き刺すように伸び、大きな陰をつくる。かすかに地上に届く光は、真夏でも柔らかい。その庭を見ながら、お茶席で抹茶をいただく。気のせいでなく、確かに涼しくなってきた。
≪行く夏を惜しみ祈りをささげる≫
長い夏の夕暮れが少しずつ、ほんの少しずつではあるが、短くなっていく。立秋の8月8日を境に、2015年夏のとてつもない猛暑も少し和らいできた。
鎌倉の神社やお寺の境内を訪れれば、やかましいほどの蝉時雨(せみしぐれ)の中から、行く夏を惜しむひぐらしの高い音色が響いてくる。
ああ、もうそんな季節になったのか。
東京では7月31日から8月7日まで、8日連続で最高気温35度以上の猛暑日となった。