強い日差しを受けて輝く北鎌倉の建長寺三門で、お坊さんが「おはようございます」と声をかける。「本日はお釈迦さまがお亡くなりになった日です。涅槃会(ねはんえ)といいます」と説明しながら、手書きコピーのチラシを配っているのだ。
お釈迦さまの誕生日の4月8日を祝う「花祭り」は灌仏会(かんぶつえ)、悟りを開いた12月8日は成道会、そして命日の2月15日が涅槃会。総称して三仏会と呼ばれる。
願わくは 花の下にて 春死なん
その如月(きさらぎ)の 望月の頃
いただいたばかりの手書きコピーの受け売りで恐縮だが、「如月の望月」は旧暦2月15日で、新暦になおすと4月の上旬なる。
まさに花の季節。西行法師の歌には、自分もお釈迦さまの亡くなった日に…との願いが込められているという。ただし、いまは涅槃会も新暦の2月15日に行われているので、少し季節感がずれる。