来迎寺の如意輪観音は一面六臂(いちめんろっぴ)。つまり、お顔は一つで腕が六本。右の第一手は頬に当て、地獄に落ちた人の救済策を考えている。以下、第二手=餓鬼道の人たちの救済(胸前で宝珠を持つ)。第三手=畜生道救済(下げて念珠を持つ)。
左は、第一手=阿修羅道救済(伸ばして台座に触れる)。第二手=蓮の花のように清らかに(曲げて蓮華を持つ)。第三手=天上界から悪を救う(差し上げて指上に宝輪)。つまり、地獄、餓鬼、阿修羅、畜生、人間、天上の六道(りくどう)に対応しているわけですね。
鎌倉には西御門と材木座に来迎寺がある。どちらも時宗のお寺。西御門来迎寺の林学善住職によると、同じ名前のお寺は全国に100カ寺くらいある。「直線距離で2キロぐらいというのは珍しいけれど、名前と宗派が同じという以外に直接の関係はありません」という。