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【湘南の風 古都の波】春まだ浅く涅槃の日 (2/4ページ)

2015.2.23 17:35

涅槃図の前で少量の砂糖を入れた湯が供えられる=2015年2月15日、神奈川県鎌倉市山ノ内の建長寺法堂(渡辺照明撮影)

涅槃図の前で少量の砂糖を入れた湯が供えられる=2015年2月15日、神奈川県鎌倉市山ノ内の建長寺法堂(渡辺照明撮影)【拡大】

  • 観音さまの6本の手は輪廻の六道(りくどう)に対応している=2015年2月7日、神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺(渡辺照明撮影)
  • 法華堂の本尊だった如意輪観音像=2015年2月7日、神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺(渡辺照明撮影)
  • 地蔵菩薩像=2015年2月7日、神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺(渡辺照明撮影)
  • 跋陀婆羅尊者像=2015年2月7日、神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺(渡辺照明撮影)
  • 宋朝様式を伝える如意輪観音像の衣の文様=2015年2月7日、神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺(渡辺照明撮影)
  • 神奈川県鎌倉市西御門の来迎寺

 午前10時、重要文化財の法堂(はっとう)に高僧が集まり、大太鼓が打ち鳴らされる。お釈迦さまの入滅の時を描いた涅槃図の前に、少量の砂糖を入れた湯、ご飯、そして抹茶が供えられ、焼香、読経が続いた。30人余りのお坊さんが堂内を何周も練り歩きながら「楞厳呪(りょうごんしゅう)」を唱える。三仏会などごく限られた機会にしか読まれないお経だ。

 法堂の周囲はぽかぽか陽気。だが、堂内に日は差さず、五色の布を揺らして吹き抜ける風もまだ冷たい。春であり、冬でもある季節の中で、涅槃会は粛々と続けられた。

 ≪右手を頬に添えて救済の思椎≫

 年末から続く寒さが身にしみていたせいか、ふくよかな表情を見ると心も体も温まる気がする。鎌倉市西御門(にしみかど)の来迎寺に安置される如意輪観音像はかつて、源頼朝をまつる法華堂の本尊だった。

 その法華堂が明治初年の廃仏毀釈(きしゃく)で取り壊され、観音像は近くにある来迎寺の客仏となった。ほぼ等身大の寄せ木造りで、膝などの立体的な衣の線は土文(粘土、漆などを混ぜて型で抜き、貼り付けた文様)と呼ばれる。鎌倉・南北朝時代にはお坊さんが中国から直接、鎌倉を訪れることも多く、京都には見られない宋朝様式の仏像が残されたといわれる。

地獄、餓鬼、阿修羅、畜生、人間、天上の六道(りくどう)

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