今年はもう何回繰り返したことか。このお天気、どうなってるの? 4月も半ばなのに、温暖な鎌倉で真冬の寒さに震え上がってしまう。そうかと思うと、一転して初夏を思わせる強い日差し…。なまじ気温が上がると、かえってその反動が恐い。
樹齢200年といわれる行時山光則寺(ぎょうじさんこうそくじ)の境内も、その天候の影響を受けたのだろうか。今年はカイドウの開花が早く、4月の上旬、桜とほぼ同時に花の見ごろを迎えた。
鎌倉にはいまカイドウの名所と呼ばれるお寺が3カ所ある。長谷の日蓮宗光則寺、大町の日蓮宗妙本寺、そして扇ガ谷の臨済宗海蔵寺。距離がかなり離れているので、1日でお参りしようとすると、年配の人にはけっこう強行軍だろう。
開花の時期に少し差があるので日をずらして訪れる人も多い。毎年、最も早いのが光則寺で次が妙本寺、最後が海蔵寺になる。
光則寺は鎌倉有数の花の寺として知られる。横山仁雄(にんゆう)住職の妹で、丹精込めて庭の手入れを続ける横山園子さんによると、今年はとくに早かったようだ。境内は小さな山をひとつ隔てて長谷寺の北側。海岸に近い。しかも、谷戸の斜面が東に面して開け、春の日の光をいっぱいに浴びることができる。