もともとの温暖な気候条件に加え、気温が緩んだと思ったら、ぎゅっと冷えるような変化もまた、刺激になったのだろうか。
光則寺にはこの春、例年になく、たくさんの人が訪れた。春の花々の魅力に加え、本堂の格天井(ごうてんじょう)を飾る136枚の鎌倉彫が、特別に公開されたからだった。
≪格天井 鎌倉彫で荘厳≫
光則寺境内にはかつて、鎌倉幕府第5代執権、北条時頼の家臣だった宿谷行時(やどやゆきとき)、光則(みつのり)親子の屋敷があったという。その光則が後に日蓮に帰依して行時山光則寺の開基となる。お寺の名前はつまり、父子にちなんでいるわけですね。
現在の本堂は、江戸時代初期の慶安3(1650)年に建立された。横山仁雄住職によると、茅葺きだった屋根が瓦葺きになるといった変化はあるが、柱など基本的な構造はいまも残されている。