演劇振興にも力
豊岡は演劇にも力を入れている。特に芝居小屋「出石永楽館」で始めた永楽館歌舞伎はチケットが完売する人気ぶりだ。
永楽館は1901年の開場。明治、大正期を通じて歌舞伎や寄席などが盛んに行われたが、昭和に入ると映画上映館になり64年に閉館していた。
出石永楽館の赤浦毅館長は「にぎわい創出を目的に永楽館は復元されました。2008年に完成し、初公演で片岡愛之助さんが座頭になって永楽館歌舞伎が始まりました」と話す。
特に観客に受けたのが12年の第5回公演の「鯉つかみ」だ。愛之助さんが舞台の水槽で鯉と格闘。その際、客に水がかかる。「きゃー」と歓声が場内に響いた。今年の公演は11月4~10日の予定だ。
舞台芸術家の招致も盛んだ。昨年4月開館の「城崎国際アートセンター」が拠点になっている。
舞踏、演劇の練習用に3カ月間、センターを無償で貸す。センターは、22人が宿泊でき、大ホールと7つのスタジオがある。アーティストは食事代と制作に掛かる出費だけで済む仕組みだ。