爆弾テロから一夜明け、首都バンコク中心部のエラワンのほこらを調べる捜査員ら=2015年8月18日、タイ(ロイター)【拡大】
日が沈んだ後も、うだるような暑さが続いていた。高級デパートやホテルが立ち並ぶ一等地の交差点。ヒンズー教の神を祭るエラワンでは、外国人観光客やタイ人が黄色い花を供え、祈りをささげていた。
リュックを背負った黄色い服の男が、エラワン方面に歩いて行く。警察が容疑者と特定した男が写る、防犯カメラの映像だ。しばらくして別のカメラは、リュックを下ろし立ち去る男の姿を捉えた。直後の午後6時55分(日本時間午後8時55分)ごろ。「ドン」。爆音が夜空を切り裂いた。
道路の10メートル以上、真上を走る鉄道の高架橋にまで真っ赤な火柱が届く。数秒間静まり返った後「爆弾だ、爆弾だ」「助けて!」と叫び声や悲鳴がこだました。
5分ほどして、サイレンを鳴らした救急車が猛スピードで滑り込んできた。さまざまな外国語が飛び交い、隊員に身ぶり手ぶりで助けを求める姿も。
「2回目の爆発があるかもしれない。近づくな」。どこからともなく声が上がる。一目散に逃げる人。危険を顧みず負傷者を救助しようと集まった人もいた。