オープン戦で投げるソフトバンクの松坂大輔。1軍登板のメドは立っていない=2015年3月10日、長崎県長崎市の長崎県営野球場(吉沢良太撮影)【拡大】
首脳陣は分厚い戦力で快進撃を続ける今季、無理に復帰させる必要はないとの姿勢を崩さず、工藤監督は「結論を出した時点で僕のところに来た。肩がうまく動かない、悩んだと言っていた」と明かした。松坂は今月4日に20メートルほどの距離で変化球を交えて強いキャッチボールをしたが、翌日には思い通り投げられない状態に戻り、斉藤リハビリ担当コーチは「がっかりしていた」と言う。
春季キャンプでは注目を集め、営業担当者は「最初の登板日は観客が来るだろうと思って待っていた」と話す。興行面での期待も高かったが、肩すかしに終わった。先発での復活を期して日本に戻った「平成の怪物」は目指した姿を見せることなく、1年目を終える。(SANKEI EXPRESS)