今年の夏は去年よりひどいな…と毎年思い続けている。
酷暑、猛暑、その次の言葉はどうなるのだろうか?
暑さだけではない。洪水、竜巻、そして雹(ひょう)が降る。
5年後の東京オリンピックのマラソンの日はどうなっているのだろうか…と考える前に、来年のことが気にかかる。
そんな憂鬱な気持ちをいとも簡単にこの写真が吹き飛ばしてくれた。
蓮は仏の慈悲を現し、極楽浄土に咲く花である。
悟りの象徴ともいえる白く清らかなこの花を眺めていると、暑いなどとは微塵(みじん)も感じなくなる。
ましてや、傍らで蓮に語りかけている涼しげな着物姿の美女を見つめると、心の中に清く気高い涼風が漂ってくる。
だといいんだがなぁ…と汗を拭きながら蓮の花を眺めてふと思った。
このシリーズの写真を撮り続けておられる大出一博(おおいで・かずひろ)氏が主宰する葉山文化園には見事な花を咲かせる巨大な蓮の鉢が数十個並んでいて、毎夏、催される「蓮を愛でる会」は大出氏を囲むサロンの場となる。