先が見えず、精神的に追い込まれた時期も、肉体的にもう限界かもしれないと思う時期もあったようです。しかし、そのたびに立ち上がり、決して諦めることなく代表のコートにたくましく立ち続けてきたのです。
未来へ踏み出すために
全日本も世代交代が進みました。それでも、彼は今回のワールドカップバレーに招集されました。意味するところは明白です。若手主体に切り替えていく中でも、リオデジャネイロ五輪の出場権が懸かる重要な大会に清水選手の存在は絶対に必要ということです。
五輪出場の厳しさを、世界の強さを、そして五輪の素晴らしさを身をもって知る彼に期待される役割は、コート内で得点を挙げることよりはるかに難しいことかもしれません。日本バレー界が再び未来へ踏み出すために果たすべき役割です。
メンバー発表からの4カ月、これまでにはない清水選手の姿がありました。若手のエース石川祐希(ゆうき)選手や山内晶大(あきひろ)選手らを練習中に、強い口調で注意する場面も見られました。私たちの取材カメラが入っていたときもです。チームをまとめようとする姿勢は、先輩たちの背中を追いかけてたどりついた北京五輪のときには見られなかった姿です。