F.F.Sは英グラスゴー出身のフランツ・フェルディナンドと、1970年代に一世を風靡(ふうび)した米ロサンゼルス出身のスパークスによる世代を超えた合体バンド。歯切れのいいビートに、ひねくれたポップ感、ツボに入るサビのメロディーといった相性が良く、会場は熱気にあふれ、特にフランツのヒット曲では深夜3時とは思えないほど歓声が上がった。
話題性十分の来日公演
16日もかなりの数を見たが、メーンは何といってもディアンジェロ。昨年、14年ぶりのニューアルバム『ブラック・メサイア』を発表し、今回がキャリア20年で初の本格的な来日公演と、話題性は十分。プリンスのメンバーとして名をはせたジェシー・ジョンソン(G)やロック界でも著名なピノ・パラディーノ(B)、ジャズ~ヒップホップ界で活躍するクリス・デイヴ(D)らを含む10人編成によるThe Vanguardを率い、ソウルやファンク・ミュージック、R&Bの醍醐味(だいごみ)を余すところなく展開。しかもディアンジェロをボスとしたメンバー間の仲の良さが観客にも伝わり、会場全体が和やかな雰囲気に包まれたのもとても良かった。両日とも見応えあるラインアップだった。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)