現場「引き抜きは困る」
東北6県の医師会長や大学医学部長は今月中旬、連名で、文部科学省の審査会に対して抗議文を提出した。地域医療への配慮や卒業生の地域定着策が不十分だとして、東北薬科大に対策を促すよう求めている。
嘉数会長は、すでに地域医療の現場から「引き抜きは困る」と不安の声が出ており、「医師だけでなく看護師らも減って困る病院が出てこないよう、薬科大の動きを注視したい」と話した。
岩手県沿岸部で地域医療に携わる男性医師は、各地の大学病院から人材が引き抜かれれば「地方に診療応援の医師を呼びにくくなる」と懸念する。卒業生が一人前になるのは早くて10年後と推測し、「人口減を見据え、高齢者医療に特化するなど明確な理念を打ち出せないと、復興や地域医療への貢献につながりにくい」と話した。(SANKEI EXPRESS)