インドネシア東部の島の救護施設に集まる漁船員。奴隷のように扱われていた船から救出された=2015年4月(AP=共同)【拡大】
EU警告で対策本腰
タイ国内外の報道で実態が明らかになり、3月以降、インドネシア周辺で1000人以上が救出された。EUは4月、タイ暫定政権に半年以内の改善を要求。応じなければ、今後水産物を輸入しないと警告した。米国は人身売買への対応に関する国別評価で「撲滅に向けた努力が十分でなかった」との理由でタイを最低ランクに位置づけている。
「長年見過ごされてきた人身売買を徹底的に取り締まる」。プラユット首相は改善に乗り出す姿勢を再三強調する。7月1日からは、漁船の居場所を特定する衛星機器の設置や、船員の身分証登録を義務化した。
船員の権利保護を求めるタイの市民団体「LPN」のソムポン・スラケオ代表は「一歩前進だが、タイだけが規制しても効果は薄い。ブローカー組織の壊滅などに東南アジア全体で取り組む必要がある」と訴えている。(共同/SANKEI EXPRESS)