バラク・オバマ米大統領のケニア訪問を控え、首都ナイロビに飾られた米ドル紙幣のモンタージュ。ドルの札束は依然として豊かさの象徴で、米国の宝くじほど射幸心を刺激するものはない=2015年7月23日、ケニア(ロイター)【拡大】
危機的財政状況にある米中西部のイリノイ州が、州主催の宝くじの賞金支払いを当面、一部凍結すると発表した。財政運営をめぐり、州知事と州議会が激しく対立。7月から州の新会計年度が始まっているにもかかわらず、予算案が成立しない状況が続き、支払いに充てる財源が尽きたのが理由だ。米国の宝くじは日本と比較して規模が大きく、最高賞金も格段に高いのが特徴だが、住民からは「これでは夢も買えない」と不満の声が上がっている。
総額は30億円
イリノイ州のスティーブ・ロッシ広報官(宝くじ事業担当)は28日、米メディアに「当たりくじ1枚で2万5000ドル(約300万円)以上の賞金については、一時的に支払いを延期する。この金額未満の場合は、従来通り支払いを続ける。あくまで予算が成立するまでの暫定的な措置なので、高額の当たりくじの持ち主は安心してほしい」と語った。その上で、「宝くじ収入は州の貴重な財源でもあるので、賞金支払いの一部凍結中も新規宝くじの販売は続ける」と言明した。
ロイター通信などによると、7月以降、州に支払い義務が生じている2万5000ドル以上の賞金の未払い総計は、約2500万ドル(約30億円)とみられている。