バラク・オバマ米大統領のケニア訪問を控え、首都ナイロビに飾られた米ドル紙幣のモンタージュ。ドルの札束は依然として豊かさの象徴で、米国の宝くじほど射幸心を刺激するものはない=2015年7月23日、ケニア(ロイター)【拡大】
年金改革か増税か
全米第3の都市であるシカゴを抱え、バラク・オバマ大統領(54)の地元でもあるイリノイ州では、昨年まで民主党の州知事が12年続いたが、昨年11月の中間選挙で行われた知事選で現職が共和党候補に敗北。一方で州議会は上下両院とも民主党が6割以上の議席を有し、連邦政府とは民主、共和両党が攻守所を変えてねじれ状態になっている。
今年1月に就任したブルース・ラウナー知事(58)は、税収のほぼ25%を費やしている高額な公務員年金の改革に着手。減額を進めようとしているが、労組や富裕層からの増税を改革の軸とするよう求める民主党とことごとく対立し、州政運営は完全に行き詰まっている。そして、とうとう、予備金をプールしてあった宝くじの賞金支払い財源も払底しつつある状況だ。
しかし、夢をしぼまされた形の宝くじファンの不満と不安は大きい。同居している男性パートナーが7月に25万ドル(約3000万円)を当てたというイリノイ州オグレスビーのスーザン・リックさんはシカゴ・トリビューン紙に「賞金を自宅の修繕費に充てようと思っていたのに、計画が狂ってしまった。支払い保証書をもらったけれど、(支払いは)いつになるか分からないし、信用だってできない」と怒りをぶちまけた。