イスラム国によって破壊されたとみられるパルミラ遺跡=2015年6月22日、シリア・パルミラ(AP)【拡大】
≪強まる国際社会の非難≫
国連訓練調査研究所(UNITAR)は8月31日、「イスラム国」がパルミラ遺跡にある主要建築物「ベル神殿」の大半を破壊したことを衛星写真の分析により確認したと発表した。米紙ワシントン・ポスト電子版などが伝えた。
シリア文化省文化財博物館総局のマムーン・アブドルカリム総裁は9月1日、「(内戦下のシリアで)最悪の損失だ。私たちは間もなくパルミラの全てを失うだろう」と述べた。ユネスコのボコバ事務局長は声明で「文明に対する犯罪」と非難した。
AP通信によると、UNITARは破壊前後の8月27日と31日に撮影された写真を比較し、ベル神殿の本殿とそばの列柱が破壊されたことを確認した。シリア人権監視団(英国)によると、破壊されたのは30日とみられている。
ベル神殿はパルミラ遺跡最大の神殿で、最も有名な建物の一つ。1世紀から2世紀にかけて建設された。列柱に囲まれた本殿や祭壇などで知られていた。
イスラム国はパルミラ遺跡のバール・シャミン神殿も爆破しており、UNITARが同様に衛星写真で確認している。相次ぐイスラム国による遺跡破壊に対し、国際社会の非難が強まっている。(共同/SANKEI EXPRESS)