報道陣に囲まれる東芝の室町正志社長=2015年9月7日、東京・浜松町の東芝本社(長尾みなみ撮影)【拡大】
原発事業は事故後、停滞しており、米テキサス州の原発の新設計画の遅れも深刻だ。14年3月期にも現地にある事業会社の資産価値を引き下げたが、15年3月期も410億円の損失が発生した。
室町氏は会見で、年内に不採算事業のリストラ方針を示すと表明する一方、医療関連事業の拡大目標を取り下げ、柱となる事業を育てることの難しさをうかがわせた。
収益力が盤石でない東芝は業績を良く見せようとして、利益の水増しを長年にわたって繰り返した。問題の再発を防ぐためにも、企業統治の強化とともに、収益力の回復を急ぐ必要がある。
≪「企業統治、不十分だった」 室町社長≫
東芝の室町正志会長兼社長の記者会見での一問一答は次の通り。
――東芝の企業統治に問題があったのか
「従来の体制には不十分なところがあった。社会的責任を痛切に感じており、信頼回復を目指して全力で取り組む」