マレーシアの首都クアラルンプールで、ナジブ・ラザク首相の退陣を求めてデモ行進する人々。多くが「Bersih(ブルシ=清潔)」とプリントされた黄色のTシャツを着込んだ=2015年8月29日、マレーシア・首都クアラルンプール(ロイター)【拡大】
【国際情勢分析】
「忘れてはならないのは、もしわれわれがまとまらず、結束と団結を失えば、全ての問題は解決されないし、まじめに築きあげてきたものは簡単に壊れてしまうことだ」「(デモは)公共の秩序を乱し人々に不便を強いるだけ。民主主義国で意見を主張するには適切なやり方ではない」
8月31日。マレーシアのナジブ・ラザク首相(62)は1957年の英国からの独立を記念する国家記念日の演説でこう述べ、29、30日に国内で行われた反政権デモを強く牽制(けんせい)した。
今回のデモは「ブルシ4.0」と呼ばれる(「ブルシ」はマレー語で「清潔」)。ブルシは選挙制度改革を求める複数の市民団体が2007、11、12年と行ってきたデモで、参加者は権力への抵抗や報道の自由を表す黄色のTシャツを着用する。今回のデモでは、「ブルシ」と書かれた黄色のTシャツの着用や販売などを当局が禁止したにもかかわらず、2万人以上の参加者が黄色のTシャツを着て街頭を埋めた。