マレーシアの首都クアラルンプールで、ナジブ・ラザク首相の退陣を求めてデモ行進する人々。多くが「Bersih(ブルシ=清潔)」とプリントされた黄色のTシャツを着込んだ=2015年8月29日、マレーシア・首都クアラルンプール(ロイター)【拡大】
“ナジブ後”の備えを
1998年に国民の力でスハルト政権を倒したインドネシアの主要紙ジャカルタ・ポストは1日付社説で、当時と現在のマレーシアの類似点を認めつつ、以前のナジブ首相は反対勢力を黙らせる政治力を持っていたが、今は「UMNO、政治的な味方、そしてかつて師と仰いだマハティール前首相という身内からの強い反対に直面している」と政治力の弱体化を指摘する。
その上で「ナジブ首相の退陣は単純に時間とメンツの保ち方の問題のようにみえる。今こそマレーシア人にとって国家のために新しい方向性を準備する完璧な時だ。否が応でも本格的な民主主義を受け入れなくてはいけない」とし、民族や宗教に関係なく全国民の平等を保障する憲法を目指すよう助言する。
ただ、こう注文もつける。
「ナジブ首相の退陣は、この目標を達成しようとするマレーシアの努力の第一歩にしか過ぎない」(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)