9月21日、首都モスクワで会談後に握手する岸田文雄外相(左)とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相=2015年、ロシア(AP)【拡大】
ロシアを訪問中の岸田文雄外相(58)は21日夕(日本時間同日夜)、モスクワでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相(65)と会談し、平和条約締結交渉の再開で合意した。ウラジーミル・プーチン大統領(62)の年内来日に向けた調整を進めることでも一致した。ただ、領土問題でロシア側は強硬な姿勢に終始し、歩み寄りはみられなかった。
両国は平和条約締結問題を話し合う外務次官級協議を10月8日にモスクワで開き、具体的な話し合いを進める。平和条約を議題にした次官級協議は、ウクライナ危機を背景に昨年1月を最後に中断されていた。
プーチン氏の来日をめぐりラブロフ氏は「安倍首相からの招待を受け入れている。時期は日本が決める」とし、「充実した中身にすることが重要だ」と指摘した。両外相は国際会議の場で首脳、外相会談を行うことでも合意した。
ただ、北方領土問題をめぐっては、岸田氏が「突っ込んだ議論を行った」と述べた一方で、ラブロフ氏は「北方領土の話はしていない。議題となったのは平和条約締結問題だ」と領土問題の存在を否定するかのような発言をした。