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【世界文化賞】彫刻 ヴォルフガング・ライプ 「生命とは何か」問い続ける (2/2ページ)

2015.9.11 09:30

独ビベラッハの「パビリオン」と呼ぶ展示室で、「花粉の山」づくりに没頭するヴォルフガング・ライプ=2015年5月14日、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州(大西正純撮影)

独ビベラッハの「パビリオン」と呼ぶ展示室で、「花粉の山」づくりに没頭するヴォルフガング・ライプ=2015年5月14日、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州(大西正純撮影)【拡大】

 そして半年後に作ったのが「ミルクストーン」。牛乳は生命を育むものの象徴で、放置すると腐る、すなわち「死」をも象徴する。大理石板に満たされたばかりの純白の牛乳は生命の輝きを放つが、時間の経過とともに腐敗が進み、やがてひとつの作品として「終わり」を迎える。「極めて単純ですが、これが『生命とは何か?』という問いに対する私の答えでした」。77年からは、タンポポやハシバミなどの花粉採集を始めた。花粉は「生命を次代へつなぐもの」の象徴。以降、蜜蝋(みつろう)、米など、「生命を育み、次世代につなぐもの」を素材に使った作品の制作に取り組んでいる。

 日本からも影響を受けた。何十年も前に手に入れた2枚の仏教画の絵はがきを今も大事にしている。いずれも「生」と「死」のはざまで苦しむ人間の魂を救済するものだ。「これは医者にはできないこと。医学をはるかに超えた英知です」と目を輝かせながら語った。(SANKEI EXPRESS

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