井浦新_下鴨神社写真展「御生_Miare」の会場となる神服殿(しんぷくでん)。御神服を奉製する御殿であったことから、厳かな雰囲気が漂い、御簾を上げると展示写真を垣間見ることができた=2015年6月19日、京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社、田中幸美撮影)【拡大】
【アートクルーズ】
「糺(ただす)の森の闇の中で感じた何かみずみずしい魂が蘇(よみがえ)ってくるような感覚。これこそ“みあれ”だったのです」
SANKEI EXPRESSの連載「日本遊行 美の逍遥」でおなじみの俳優でクリエイターの井浦新(いうら・あらた)さん(40)が下鴨神社(賀茂御祖(かもみおや)神社・京都市左京区)の神事や鎮守の森である「糺の森」の自然をテーマに撮影した写真展「御生(みあれ) Miare」を開催中だ。2年にわたって撮りためた膨大な量の写真から「強く見ていただきたい」写真15点を厳選、和紙にモノクロで印刷し、軸装して展示している。
写真展は、21年に1度社殿を大規模に修復する神事「式年遷宮(しきねんせんぐう)」の奉祝事業の一環。境内にある重要文化財「神服殿(しんぷくでん)」を会場に、式年遷宮の一連の神事の中でも、最も重要とされるご神体を新しい神殿へと移す「遷座祭(せんざさい)」の様子や、祭りに臨む神職などの写真を展示。いずれも縦180センチ、横75センチの掛け軸としては少し大きめのサイズに仕立てた。