サイトマップ RSS

井浦新 下鴨神社写真展 「黒」にこだわり 時間の動き表現 (3/5ページ)

2015.9.4 18:00

井浦新_下鴨神社写真展「御生_Miare」の会場となる神服殿(しんぷくでん)。御神服を奉製する御殿であったことから、厳かな雰囲気が漂い、御簾を上げると展示写真を垣間見ることができた=2015年6月19日、京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社、田中幸美撮影)

井浦新_下鴨神社写真展「御生_Miare」の会場となる神服殿(しんぷくでん)。御神服を奉製する御殿であったことから、厳かな雰囲気が漂い、御簾を上げると展示写真を垣間見ることができた=2015年6月19日、京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社、田中幸美撮影)【拡大】

  • 井浦新_下鴨神社写真展「御生_Miare」の会場となる神服殿にたたずみ、これまでの撮影に思いを巡らす井浦新(あらた)さん=2015年6月20日、京都市左京区の賀茂御祖神社(下鴨神社、田中幸美撮影)
  • 気になる被写体を見つけると、すかさずカメラを構える井浦新(いうら・あらた)さん=2015年6月20日、京都市左京区の下鴨神社(田中幸美撮影)
  • 展示されている写真について解説する井浦新(いうら・あらた)さん=2015年6月19日、京都市左京区の下鴨神社(田中幸美撮影)
  • 写真展の舞台となった神服殿は、楼門を入ってすぐのところにある。古来、殿内の一室が行幸の際に玉座となった殿舎で、夏、冬の御神服を奉製する御殿であったため、神服殿という名前がついたという=2015年6月20日、京都市左京区の下鴨神社(田中幸美撮影)
  • 京都市左京区の下鴨神社

 ≪魂が蘇ってくる感覚 「御生」そのもの≫

 井浦新(いうら・あらた)さんと下鴨神社との関わりは十数年前に遡(さかのぼ)る。当時からカメラ片手に糺(ただす)の森を真夜中に一人で訪れ、「闇の中で何かが写るかもしれない」と長時間露光で写真を撮ったり、朝日を待ちながら過ごすのが好きだった。「おどろおどろしい恐怖というより、闇の中の清らかさやある種の畏怖を感じた」といい、京都を訪れた際には頻繁に足を運んだ。

 一昨年の葵祭で、下鴨神社の「社頭の儀」に参列者代表として拝礼。それをきっかけに、新木直人宮司から許可を得て、式年遷宮までのさまざまな神事を撮影するようになった。

 2年にわたる撮影の中で強く興味をひかれた神事がある。5月15日の葵祭の3日前に行われる前儀の一つ、「御蔭祭(みかげまつり)」だ。比叡山麓に位置する御蔭山に立つ御蔭神社まで、ご祭神である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)の「荒御魂(あらみたま)」を迎えに行き下鴨神社へと連れ帰る儀式だ。荒御魂は下鴨神社の和御魂(にぎみたま)と合体して再生、神威を新たにする。それを「御生(みあれ)」と呼ぶ。御蔭祭は古くは御生神事と呼ばれていた。

「式年遷宮のさまざまな神事を継承し未来につなぐ行為に心を打たれた」

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ