「テレビだけは見たいのに」。避難所では情報を求める声も相次ぐ。金崎政治さん(45)の自宅は、決壊した堤防の真下にあり、ヘリコプターで救助された。避難先の体育館にテレビが設置された11日夕までは、詳しい状況も分からなかったという。
金崎さんは「車で避難した人と違って自宅の様子も確認できず、コンビニにも行けない」と困り切った様子だった。
家の中の泥そのまま
一方、水が引いた地域では、自宅に戻り、片付け作業を始めた住民もいるが、電気や水道が復旧しておらず、いらだちを募らせている。
1メートル以上冠水した自宅に戻った男性会社員(26)は、1階から泥をかき出す作業に追われた。埼玉県所沢市に住む兄も駆けつけたが、電気も水道も止まったまま。結局、家の中に大量に入り込んだ泥を洗い流すことはできず、男性は「早く片付けたいが、水がこないと。今日は何もできなかった」とため息をついた。