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威容を誇る往年の防衛拠点 デンマーク・コリングフース (2/3ページ)

2015.9.13 08:30

湖のそばの高台にそびえ立つコリングフース。街のシンボルとなっている=2015年6月17日、デンマーク・コリングフース(銭本隆行さん撮影)

湖のそばの高台にそびえ立つコリングフース。街のシンボルとなっている=2015年6月17日、デンマーク・コリングフース(銭本隆行さん撮影)【拡大】

  • 復興された南棟の内部。新旧のコンビネーションが美しい=2015年6月17日、デンマーク・コリングフース(銭本隆行さん撮影)
  • 夏でも涼しい地下牢。囚人の叫びが聞こえてきそうである=2015年6月17日、デンマーク・コリングフース(銭本隆行さん撮影)
  • コリングフース内にある教会。国教がキリスト教だけに、城には必ず教会が設置されている=2015年6月17日、デンマーク・コリングフース(銭本隆行さん撮影)
  • コリングフースのすぐ下に広がるコリング市の商店街。買い物客が絶えない賑やかな街である=2015年6月17日、デンマーク(銭本隆行さん撮影)
  • デンマーク・コリング市

 デンマークにはルネサンス期まで、固定した「首都」と言えるものはなかった。王がいる場所が首都であるが、王は国内の城を転々としており、コリングフースもしばしば王が滞在し、「王城」の一つとされていた。

 100年かけ廃虚を復興

 17世紀の絶対王政期に入ると、デンマークの王は各地を転々とするのをやめ、コペンハーゲンやシェラン島に居を定めた。それでもコリングフースは重要な地として王が訪れる王城であり続けた。

 ところが、1808年3月、ナポレオン戦争に際し、援軍のスペイン兵が城内に駐留している最中、大火に見舞われ、建物は焼け落ちた。以来、復興されることなく廃虚の姿をさらし続けていた。

 デンマークの童話作家、アンデルセン(1805~75年)が廃虚の保存を訴えたり、復興の声も上がったが、プロイセン(現在のドイツ北東部)との戦争で沙汰やみとなった。

 しかし、廃虚の保存の声は根強く、1890年に城内に博物館が設立された。その後、少しずつ建物の修復が続けられ、1980年代についに復興は成し遂げられた。

新旧のコントラスト

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