日銀はこの日、新興国経済の減速を理由に、国内の輸出と生産の景気判断も下方修正した。これについても、黒田総裁は「企業収益は過去最高水準」とし、企業が設備投資や賃上げにお金を回す動きは弱まっていないとの見方を強調。7~9月期のGDPが「プラス成長に戻ってもおかしくない」とも語った。
こうした黒田総裁の発言について、SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは「中国・新興国経済の鈍化に円高、原油安と外部環境は悪くなっている。今の市場の感覚からすると楽観的だ」と違和感を指摘する。8月の貿易統計や鉱工業生産指数など、今後出てくる経済指標によっては、黒田総裁の強気路線も修正を迫られる可能性がある。(米沢文/SANKEI EXPRESS)