海岸線に日が沈み始めた。モスクから流れるアザーン(礼拝の呼びかけ)の音を聞いて、ふとここが中東の国だったことを思い出す。明日はドバイのもう一つの顔「オールドドバイ」を歩いてみよう。
≪商店のにぎわい、砂漠の静寂 時代超えた楽しみ≫
地下鉄のレッドラインからグリーンラインに乗り換え、「アル・ラス」という駅に到着した。地上に出ると、目の前を何隻もの小舟が行き交っている。地図で確認したら、私たちが立っているのは入り江の北側。昨日訪ねた高層ビルが林立する「ニュードバイ」に対して、このあたりは「オールドドバイ」と呼ばれ、昔から商売の盛んなエリアだ。
入り江沿いの通りから路地に入ると、さまざまな商店が肩を寄せ合うように密集している。布団屋にサンダル屋に絨毯(じゅうたん)屋に洋服屋。間もなく午後4時を回るが、いまごろの時間になって店のシャッターを上げているのは洋服屋のおやじさんだ。