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世界へ発信する気概を反映 「明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代」 (3/4ページ)

2015.9.17 14:00

「染付蒔絵富士山御所車文大花瓶」(1873(明治6)年、有田ポーセリンパーク蔵)=2015年3月7日(提供写真)

「染付蒔絵富士山御所車文大花瓶」(1873(明治6)年、有田ポーセリンパーク蔵)=2015年3月7日(提供写真)【拡大】

  • 深川製磁「色絵鳳凰文大花瓶」(1900(明治33)年~1920年代、公益財団法人鍋島報效会蔵)=2015年3月10日(提供写真)
  • 香蘭社「染付藤文洋食器」(1910(明治43)年頃、公益財団法人立花家資料館蔵)=2015年3月10日(提供写真)

 新しいものへの情熱

 こうした特徴について佐賀県立九州陶磁文化館の鈴田由紀夫館長は、個人的な見解としたうえで、「大きく変わった時代の世相を映しているのだろう。新しいものを作りたいという情熱はハンパじゃない。江戸時代と違って、世界に向けて、自分たちの技を発信できるんだ、という異常な興奮状態、高いテンションを表しているようにみえる」と指摘する。

 さらに、西洋からコバルトやクロムなど豊富な絵の具を調達できるようになり、色が鮮やかになったことに加え、明治政府が主導して制作した工芸品製作のための図案集「温知図録」を取り入れ、量産体制が整った。

 しかし、19世紀後半からの浮世絵収集などから始まった欧米の「ジャポニスム」(日本びいき)は20世紀後半頃から陰りを見せる。軌道を合わせるように有田焼の輸出も衰退していった。

ガイド:「創業400年記念 明治有田 超絶の美 万国博覧会の時代」

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