リーグ優勝をを決め胴上げされるソフトバンクの工藤公康(きみやす)監督=2015年9月17日、福岡県福岡市中央区の福岡ヤフオクドーム(春名中撮影)【拡大】
12日には1989年の福岡移転後最多となる貯金45に到達。驚異的な強さの源がチーム内の激しい争いだ。正二塁手だった本多が4月中旬にけがで離脱すると、明石、川島、高田を競わせるように起用した。
複数のポジションを守らせて打線を組む選択肢を増やし、昨季のベストナインに輝いた今宮でも打撃不振であれば先発を外す荒療治を施した。
本拠地では試合開始の5、6時間前に球場入り。各選手の準備や自主練習を眺め「早く行けば選手の(練習での)習慣が分かるから」。敵地でのナイター翌日には早朝に福岡に戻り、2軍の練習や試合などにも目を光らせた。「自分の目で見るのが大事」と旬の選手を積極的に1軍に上げた。動き回った新人監督がシーズン開幕後休んだのはわずか3日だった。(SANKEI EXPRESS)