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【アメリカを読む】大統領選 ようやく真剣な政策論争に (1/4ページ)

2015.9.22 10:00

9月16日、CNNテレビの討論会で応酬し合うドナルド・トランプ氏(左)とスコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事(右)。中央はジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事。大統領選に向けた共和党の候補者指名争いは、ようやく「トランプ旋風」が止みつつある=2015年、米カリフォルニア州シミバレー(AP)

9月16日、CNNテレビの討論会で応酬し合うドナルド・トランプ氏(左)とスコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事(右)。中央はジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事。大統領選に向けた共和党の候補者指名争いは、ようやく「トランプ旋風」が止みつつある=2015年、米カリフォルニア州シミバレー(AP)【拡大】

 2016年11月の米大統領選に向けた共和党の指名争いは、夏を通してハリケーンのように吹き荒れた「トランプ旋風」が一服し、軌道がようやく真剣な政策論争に乗るのだろう。転機となったのはCNNテレビが16日に主催したカリフォルニア州での第2回討論会だ。それぞれの候補が世界最強の米軍最高司令官として大国を率いる資格があるのかを浮き彫りにした。

 転機となった討論会

 国際情勢に関してバランスが取れた形で知見を披瀝(ひれき)できたのは、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)とマルコ・ルビオ上院議員(44)の2人だけだったといっても過言ではない。アジアに関しては次のような発言があった。

 ブッシュ氏 「米国は中国に対して強くある必要がある。サイバー安全保障では攻撃的な戦術を使い、抑止力のあるシグナルを送るべきだ」

 共和党候補は中国の習近平国家主席(62)による訪米に先立ち、「晩餐(ばんさん)会を中止すべきだ」(スコット・ウォーカー・ウィスコンシン州知事)、「私ならマクドナルドのハンバーガーをおごる」(トランプ氏)などとバラク・オバマ大統領(54)の対応を批判している。

「軍事より外交」を重視する姿勢をとるオバマ氏とは対照的

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